【6】 作者・女性疑惑?!

「ウイングマン」では女性それぞれの心理描写が描かれています。
相手を想う気持ち、他の子を思いやる気持ち・・・。

ウイングマン連載当時、女性読者から「先生は本当は女性なのでは?」という意見がありました。
単行本の作者コメントで「じつは私、女の子です」なんて冗談も書かれていたほど、
女性の心理描写への評価が高かったのです。

ウイングマンについては今まで語った中に書いてるので今回は他の作品について語ってみようと思います。


まず、それが著しく表現されたのが 「夏にすずみ!」 です。(1982年発表・ウイングマン開始一年前)
主人公のすずみちゃんの乙女心がかなりリアルに描かれています。
よく男性作者が描く女性像というのは、“現実的” であるよりもやや “理想的” であったりします。
だけど、このすずみちゃんの気の強さ・うぬぼれやすさ・自意識過剰なところは、
とても現実的な女性キャラだと思います。


桂作品の中で女性描写が一番細かいといったら、「電影少女」 です。
あい・もえみ・伸子としっかりと描き分けられています。
男性ならこうゆうこと気にしないであろう・・という事も何気にキャラは思ったり行動してるんですよね。

私が一番印象的なシーンは、
伸子ちゃんが洋太の家のお風呂に入るシーンで
「センパイに先に入ってもらえばよかったナ・・ お湯をよごさないようにシャワーだけにしよ・・」
と、せっかくお湯が入ってるのに湯船に入らないんですよね。

ほんのヒトコマのセリフですが、いかにも女性しか思わなさそうな行動がサラリと描かれてるんですよね。
その一言でキャラクターの性格が見えてくるわけです。
作者の狙いはそこにあるのです。きっと。


あんなに明るくて可愛かったもえみちゃん・伸子ちゃんも、実際に付き合いが始まると
嫉妬心や不安感で性格も変わっちゃってましたからね。
そーゆうのも逆にリアルだなぁと思いました。


「電影少女」 を大人になってから読み返してみて、
私は 『桂先生は、奥さんや女性スタッフの意見を参考にしてるのだろうな』 と思っていました。

でも、いま改めて初期の作品 「夏にすずみ!」 を読んでみると、
『これは誰の意見も参考にしてないのでは・・』 と思いましたね。
なぜなら、「夏にすずみ!」 は、桂先生が専門学校2年の時に描かれた作品だからです。


『桂先生は、女性の心も持った男性』 と、私の中で勝手に判断しています。

これは決して “カマっぽい・ホモっぽい” というのではなく(^^;)、
ホラ、女性でもあるじゃないですか、可愛い女性見て 「可愛い!」 と思ったり、
女性の裸体を見て 「うぉ〜!」 と思ったりする男性的な面。
(た、例えになってないかな??)


リアルに心理描写を描き分けるからこそ、桂キャラは可愛いし、物語は面白いのである!

「夏にすずみ!」 のすずみちゃん
水着があおいさんの服を連想させます



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